猫の飲み水の硬度・簡易検査キット「おみずちょうだい」
自宅の水道水が「軟水」か「硬水」か気になる方へ。簡易検査キットで猫さんの飲み水を気軽にチェックできます。
一般的にマグネシウムやカルシウムなどミネラル成分を多く含む「硬水」は、猫さんにとって腎臓病になるリスクが高いことが知られています。 ※本品で腎臓病の検査はできません。
※本品は体外診断用医薬品ではありません。予防、診断、治療目的には使用できません。
全般的な注意
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本品は体外診断用医薬品ではありません。ヒトならびに動物の予防、診断、治療目的には使用しないでください。
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この取扱い説明書に記載された使用方法に従って使用してください。
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キット付属の試験管はワレものです。万が一破損した場合には、怪我をしないよう十分注意して取り扱ってください。
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試薬や反応後の溶液を目や口に入れないでください。
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本品は子供の手の届かないところに保管してください。
使用について
水の硬度の判定。
本製品は、日本のほとんどの水道水における範囲(硬度120mg/L 以下、カルシウム硬度とマグネシウム硬度の比率2:1から3:1)を判定できます。
この範囲を超える場合、測定値に誤差が生じる場合があります。
<検査項目の一般的な見解>
ミネラル成分が多い「硬水」をネコさんが取り続けると尿路結石のリスクが高まるといわれています。
ネコさんにやさしい「軟水」を与えて健康をサポートしましょう。
測定原理
OCPC法
操作上の注意
1. 測定試料の性質、採取法
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水道水中の金属イオンの影響を避けるため、判定したい水を直接キット付属のコップに採水してください。
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付属のコップに水を入れる際は、コップの内側に手を触れないようにしてください。
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付属のスポイトの先端は、直接手を触れないようにしてください。
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コップ・スポイトの再利用はしないでください。
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判定する水のpH が強い酸性の場合、正しく判定ができない場合があります。
日本の水道水のpH(5.8~8.6)は問題ありません。
使用方法
【はじめに】
1. キットを開封しましたら、取扱い説明書をよく読むとともに、付属品に不足・破損がないか確認してください。
2. 必要な器具、器材など
時計もしくはタイマー(本品に含まれません)
必要な器具を取り出します。
(試薬入り試験管、コップ、スポイト、キット外箱(試験管立てとして))
箱の裏のミシン目を破り、試験管立て用の穴を開けます。
試験管の蓋を閉めて、上下逆さまにしながら3回以上振ります。
コップの内側や、スポイト先端は直接触らないでください。
試験管の蓋を開け、試験管スタンドに立てます。コップに入れた水をスポイトで吸い、試験管の中に入れます。
試験管スタンドに立てて、60秒待ちます。
判定したい水を、直接コップに注ぎます。(水道水や他の水で洗った容器等に移し替えた水を測定する場合、洗浄時の水の影響を受ける場合があります。)
水面が試験管についているnekozuki ロゴの間に収まるまで、水を入れます。
泡が液面に上がっていることを確認して、色見本と比較して、もっとも近い色を判定します。液の色が色見本の間の場合は、中間の値を判定してください。
測定結果の判定法
色の判定は、本紙ではなく、試験紙に印刷された色見本により行ってください。
< 判定上の注意>
・本製品は、日本のほとんどの水道水における範囲(硬度120mg/L 以下、カルシウム硬度とマグネシウム硬度の比率2:1から3:1)を判定できます。この範囲を超える場合、測定値に誤差が生じる場合があります。
・試験管の色を見る際には、背景が白い部分で判断してください。試験管の背景の色の影響により、判定が難しくなる場合があります。
キット内容
・取扱説明書 1枚
・試薬入り試験管 2本
・スポイト 2本
・舟形コップ 2個
・色見本 1枚
使用上または取り扱い上の注意
1. 使用上の注意
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湿気、直射日光、熱をさけ、指定の貯蔵方法で保存してください。
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使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
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未使用の試薬入り試験管は、アルミパウチに入れて遮光して保管してください。
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未使用のコップ内側や、スポイトの先端部は直接手で触れないようにしてください。
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試薬や反応後の溶液を目や口に入れないでください。万が一入った場合は、すぐに多量の水ですすいだのち、必要ならば医師の診察を受けてください。
2. 廃棄上の注意
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使用後のキットは各自治体の規則に基づいて廃棄してください。
貯蔵方法・有効期間
貯蔵方法
4〜30℃ で保存
有効期限
製造日より12ヶ月
参考文献
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Michio ZENKI, Tomoko MASUTANI, and Takashi YOKOYAMARepetitive Determination of Calcium Ion and Regeneration of a Chromogenic Reagent Using Chlorophosphonazo III and anIon Exchanger in a Circulatory
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